隙間バイトアプリを利用している年齢層をまとめてみました!

2024-11-01 13:18:00
利用者の年齢構成・主なデータ 複数のアプリ・調査で、20代を中心に10〜30代までが多い、という印象が強いですが、中高年・シニア層の利用も意外と多く、近年増えてきています。以下、具体的な数字と調査結果を紹介します。 アプリ/調査 年齢別構成・特徴 タイミー(Timee) 2023年12月時点での利用者の年代割合:10代 15.5%、20代 34.7%、30代 17.7%、40代 17.5%、50代 11.7%、60代以上 3.0%。つまり、20代が最も多く、30〜50代を合わせると半分近くを占める。 タイミー(Timee, Inc.) シェアフル(Sharefull) 「利用者の約30%が40代と50代で、会社員や専業主婦の方々にも多く登録されている」というデータがあります。 マイナビニュース スキマバイト全体(スポットワーク含む) マイボイスコム調査では、直近1年間にスキマバイトを行った人は全体で約4%。10・20代では10%強。 アンケートデータベース(MyEL) シニア世代(60歳以上)の増加 タイミーの調査で、60 歳以上の登録ワーカー数が2025年4月時点で約30.8万人。そのうち65歳以上は約11万人。前年同月比で2倍になったところもある。 corp.timee.co.jp +1 ヘビーユーザー(高頻度利用者)における年齢傾向 「タイミー」「シェアフル」「メルカリ ハロ」などを使う人の中で、最も割合が高いのは40代。次いで50代。 manamina[マナミナ]まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン 年齢層ごとの利用傾向と背景 年齢ごとに見ると、なぜその世代が隙間バイトアプリを使うのか、どのようなパターンが多いのか、という傾向が見えてきます。 10代〜20代 学生が多いこの世代は、学業・サークル・アルバイト経験などの合間を使って「すぐ働ける」「短時間でお金が必要な時」に隙間バイトを活用するケースが多いです。特に20代の若年層がアプリを利用する割合はかなり高く、20代単独で見たとき「もっとも多い年齢層」とされるデータもあります(タイミーでは約34.7%が20代)。 タイミー(Timee, Inc.) 30代〜50代 この世代は家庭責任や仕事など本業を持っている人も多く、「副収入を得たい」「空き時間を有効活用したい」というニーズが強いです。特に、子どもの送り迎えや家事の合間などで時間が取れる人が隙間バイトをするケースが多い。タイミーで見られるように、30〜50代を合計すると利用者のかなりの割合(30代および40代+50代)を占めており、40代の「ヘビーユーザー」が目立つという調査もあります。 manamina[マナミナ]まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン +1 60代以上(シニア層) 高齢者層の利用も近年増加傾向にあります。タイミーでは60歳以上の働き手が約30万人、65歳以上でも約11万人というデータがあり、利用者が急速に拡大中です。 corp.timee.co.jp +1 シニア層では「柔軟な働き方」「短時間勤務」「履歴書・面接不要」「体の負担が少ない仕事」が重視されることが多いです。隙間バイトの性質がこうした条件にマッチしやすいため、受け入れられていると言えます。 全体としての傾向 利用者年齢のピークは20代。若年層が最も利用率が高い。 ただし若年層だけでなく、30〜50代の「中年層」も大きな割合を占めており、アプリによっては40〜50代が「ヘビーユーザー」とされることもある。 manamina[マナミナ]まなべるみんなのデータマーケティング・マガジン シニア層の利用も明らかに増加中。特に60歳以上の人が隙間バイトアプリを使うケースが増えており、アプリ側もこの層を意識した募集やマッチングを提供し始めている。 corp.timee.co.jp +1 職業状況も多様。学生だけでなく、会社員・主婦(主夫)・引退後の元職からなど複数の属性が混在。 タイミー(Timee, Inc.) +1 利用率・頻度のデータ マイボイスコムによると、隙間バイト(スポットワーク)を直近1年間で行った人は全体の4%ほど。若年層(10・20代)だと、この比率は10%を超えることも。 アンケートデータベース(MyEL) シェアフルのユーザーアンケートでは、スキマバイトを「定期的に探す人」はアプリユーザーの中で45%、「毎日探す」はその中の36.5%というデータもあり、頻度については年齢を問わず「ちょっとした空き時間で探す」パターンが多い。 プレスリリース・ニュースリリース配信シェアNo.1|PR TIMES なぜこのような年齢構成になるのか:背景と理由 隙間バイトアプリの年齢層が幅広くなる理由はいくつかあります: 柔軟性の高さ 働きたい日時や時間帯を固定せずに選べるので、学生や会社員の副業、主婦・主夫の家事の合間、高齢者の体力・生活リズムに合わせた働き方が可能。 敷居の低さ 履歴書・面接不要という案件が多く、「まずは始めてみたい」という初心者でも取り組みやすい。 即金性・単発性へのニーズ 短時間で報酬が得られる案件が多く、「急ぎでお金が必要」「予定が決まっていない」時の収入源として活用しやすい。 人口構成の変化・シニアの就業意欲 日本の高齢化や退職後も活動したい人が増えており、また「働き続けたい」がシニア層でも強まっている。アプリ側もそういう利用者を受け入れる体制を整え始めている。 corp.timee.co.jp +1 矢野経済研究所調査についての補足 「スキマバイトアプリの活用状況に関するアンケート調査」(2025年)によれば、利用経験者率は17.1%。ただしこの調査は“企業・団体で人材採用に携わったことがある”人を対象としており、働き手側の年齢層構成とは異なります。 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所 まとめ 隙間バイトアプリを使っている年齢層を整理すると: 最多利用者は20代:20代がもっとも割合が高く、若年層の利用が根強い。 30〜50代も大きな割合:特に40代が「ヘビーユーザー」として目立ち、50代も一定の人数が利用。 シニア層(60代以上)も増加中:働く選択肢として定着しつつあり、登録・就業経験者が増えている。 属性も多様:学生だけでなく、会社員・主婦・引退後の人など、目的やライフステージによって使い方が異なる。 このように、隙間バイトアプリは「若者向け」のイメージが強いものの、現在では中高年シニア層も大きなユーザー層を成しており、年齢の壁は徐々に薄れてきています。